古物商許可の申請に必要な書類や申請のポイントは?

「古物商許可を取りたいけど、何を用意すればいいの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、古物商許可の申請に必要な書類はいろいろありますが、個人申請の場合の必要な書類と
取得方法、申請の際のポイントについて、わかりやすく解説していきます。

1.古物商許可の申請先は?

まず、古物商許可の申請は、「営業所の所在地を管轄する警察署」で行います。
実際には、警察署の生活安全課が窓口となり、書類を提出して審査を受ける形になります。

申請から許可までは、標準処理期間が40日程度とされています(※土日祝日・年末年始除く)。

2.個人で申請する場合の必要書類

書類名内容・ポイント
① 略歴書直近5年間の経歴を記入(空白期間がないように)
② 誓約書欠格事由(※1)に該当しないことを誓約
③ 住民票本籍記載・マイナンバーの記載不要・発行後3か月以内
④ 身分証明書(本籍地の市区町村発行)禁治産・準禁治産の記録がないこと等を証明
⑤ 登記されていないことの証明書(法務局)成年被後見人等でないことを証明
⑥ 使用承諾書・賃貸契約書の写し営業所が賃貸の場合。自宅兼用でも必要な場合あり
⑦ 営業所の見取図や周辺地図(必要な場合)簡単なものでOK

※1 
・破産手続き開始の決定を受けて復権を得ない者
・禁錮以上の刑に処せられ、刑の執行後5年を経過しない者
・暴力団員または暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者
・住居が定まっていない者
・営業に関して成年者と同一の行為能力を有しない未成年者
・その他、古物営業法に違反したことのある者


3.法人で申請する場合の必要書類

法人の場合は、会社に関する書類と役員全員の情報が必要になります。

書類名内容・ポイント
① 定款の写し目的に「古物営業」等が含まれていること
② 登記事項全部証明書法務局(発行後3か月以内)
③ 略歴書・誓約書役員全員分が必要
④ 住民票・身分証明書・登記されていないことの証明書個人申請と同様、すべての役員について用意する
⑤ 使用承諾書・賃貸契約書の写し(営業所)法人名義の営業所がある場合はその契約書など
⑥ 営業所の配置図・周辺地図営業所の所在地や駐車場の場所を示す地図類

4.管理者について

古物商又は古物市場主は、営業所又は古物市場ごとに、当該営業所又は古物市場に係る業務を
適正に実施するための責任者として、管理者一人を選任しなければなりません。(古物営業法13条)

申請者と同様、欠格事由が定められており、誓約書等を提出しなければなりません。

5.まとめ:早めに準備を

法人申請の場合は役員全員分の書類が必要なため、収集に時間がかかります。

・営業所の確保や賃貸ならば契約書の確認
・定款の確認
・役員への協力依頼

など、チェックリストを作って管理することがおすすめです。

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参照:古物営業法 e-Gov法令検索
https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC0000000108

参考文献 : 3訂版 わかりやすい古物営業の実務